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2018.09.17

英語で読む「RFC1958」

RFCは数多くあるが、RFC1958は1996年にARPANETの25周年を記念して公開されたもので「インターネットのアーキテクチャーの原則」を有識者のエッセイという気分で読める。

https://www.ietf.org/rfc/rfc1958.txt

Be strict when sending and tolerant when receiving.  Implementations must follow specifications precisely when sending to  the network, and tolerate faulty input from the network.

「送信は厳格に、受信は寛容に」という訳で有名だ。同じような内容はRFC793で「be conservative in what you do, be liberal in what you accept」と書かれて、こっちの表現の方が馴染みがある気がするが、コンサバ・リベラルでは政治的すぎたんだろうか。

Public (i.e. widely visible) names should be in case-independent ASCII.  Specifically, this refers to DNS names, and to protocol elements that are transmitted in text format.

インターネットでは英語の大文字・小文字に依存しないでくれと言っている。これはThe Art of Readable Codeのような大文字・小文字の使い方によってクラスなのかメソッドなのかを判別させようとするコーディングの文化と相容れないが、インターネットでは、一般の人にブラウザにURLを手入力するから、大文字小文字の間違いのせいで繋がらないといった機会損失を減らしたかったのだろう。

A good analogy for the development of the Internet is that of constantly renewing the individual streets and buildings of a city, rather than razing the city and rebuilding it.

街そのものを再建するのではなく、個々の通りや建物を新しくするのがインターネットの発展だ。例えば無線LANがHTTPのような上位プロトコルに影響を与えずにが進化し、逆にHTTP/2を採用するからとケーブルやルータを買い換えなくてもいい。ARPANETが始まった当時の技術者が描いたグランドデザインが25年後の1996年当時も間違ってなかったよねと再確認したのがRFC1958だとすると、50年後にあたる2021年には、どう振り返られるのだろうか。

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