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2018.01.21

開発トラブルを起こしたときのために読んでおくべき本

最近、デイリーポータルZで読んだ「浦島太郎の再発防止策を考える」が面白かった。

http://portal.nifty.com/kiji/180113201739_1.htm

最近、雑誌でも企業の謝罪がどうあるべきか特集しているものを見かける。また、現場レベルのトラブルシューティングも書籍化されている。ただ、トップでも現場でもない中間層のノウハウが体系化されているものの決定版というと心当たりがない。

システムはなぜダウンするのか

トラブルは報告する側も受ける側も、多くのパターンを経験しているわけではない。そこで安易に過去の事例と結びつけてしまうということがありうる。この本は要因ごとに分類しながら52例を紹介しており、事例を分けて説明するようなケースで役に立つ。図も豊富で、自分の事例を図解する場合の参考になる。つまり、あのケースはこうで、今回のケースはこうだ、と説明するボキャブラリーを身につけるための本である。

最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか

スリーマイルの原発やスペースシャトルなど有名な事故について、遠因がトラブルを引き起こすまでの過程が克明に描かれて、読んでいて身が引き締まる。また、調査のプロの手にかかると、ここまで掘り下げられるものかという点が参考になる。

前に読んだことがあって、今月になって読み返そうと思ったが、群像劇っぽく書いてあって読むのに時間がかかってしまう。職場でハンドブック的に置いておくというより、まとまった時間に読むのがいいと思う。なお、飛行機に乗るときに読むのはすすめない。

学習する組織

元々、前から読もうと思っていたが、色々とドキュメントを書いていて自分の中から言葉が出てこなくなったので、「2時間で読める」と帯にあるやつを深夜のファミレスで読んだ。対処療法と根本治療など、改善を単なる一過性にしないためにも読んでおくべきと考え方が詰まっている。

ZERO BUGS

再発防止に向けて、小手先のことではなく、上位概念を総括するものがあればと手にとって見たが、ちょっと散文的で参考にはしにくい。これも現場が緊迫する前に読んでおくべき本だったかも。

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