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2007.10.26

プレゼンの仕方

Steve Jobs dismissing the competition
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Steve Rhodes
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過去に書いたエントリが、あるキーワードでGoogleで不思議と上位にいることがありますが、僕にとって「プレゼンの仕方」もそんなキーワードのひとつ。「仕方」って言葉は、検索には使われるけど、ブログでは使われないキラーワードなのでしょうか。

検索結果がきっかけで読んでもらえるのは嬉しいことですが、自分の意見を書いたわけでもなく、今だったらソーシャル・ブックマークしただけかもしれない内容なので、ちょっと後ろめたくて、いつか「プレゼンの仕方」というタイトルで自分の考えを書いてみようと思ってましたが、転勤してプレゼンする機会が激減したので、忘れないよう書き残してみようかと思います。

1.口頭で喋るためのタグ

学生の頃、教授から「眠くなるのは、わかりきってる話なのか、まるで付いていけてないか、のどちらかだ」と教えられました。聞く人を眠くさせないために、書いてることは平坦でも、喋る内容は緩急を織り交ぜるのが効果的です。ただし、やはり書いていないと喋るのを忘れてしまいますので、資料に「補足」とか赤字で書いたりしてました。

2.難易度は2段階

同じく、聴衆には2通りいて、理解しやすい言葉を望む人と、精度の高い言葉を望む人がいます。同僚や上司であれば、どういう言い方をすればいいか身に付いていると思いますが、初めて喋る相手が、どちらの言葉を好むかを一瞬でつかむことは簡単ではありません。理解しやすい言葉と精度の高い言葉を、振り子のようにいったりきたりしながら説明するのは、どちらの聴衆も満足させられる無難な手。準備もせずに、そういう喋り方ができれば言うことナシだけど、プレゼンなら時間をかけて準備できます。見出し語は、わかりやすい言葉で。そして専門的な言葉で補足して、同席する専門家に疑問を残さないバランスがベスト。

3.分岐は3つまで

僕自身もブログでは確信犯的に「7つの方法」とかタイトルに付けるけど、プレゼンの中でそれをやると、課題の分類や体系化のできてない証拠を見せているよう。経験は感じられるかもしれないけど、7つも羅列している箇条書きに知性は感じられません。3択は経営者でも素人でも判断できそうな気になる不思議な数字。同じように見積もりも3パターン+オプションとした方が親切な気がします。

4.流れを変える勝負ワンペ

勝負を決める一枚は、印象に残るためのさりげない小技を駆使したい。個人的に多用していたのは、他のページは見出しやヘッダ・フッダが統一されているのに1枚だけ枠をはみだして全面表示するとか、流れを止めるようなハッとさせる演出。写真を使うのも効果的だ。フリー素材でなく、お客様に関係するもの(建物とか)を使うのも効果的だ。言うまでもなく、この手を使っていいのは1枚だけ。例えば商品自体は他社と差異はないが、納期だけは負けない、という場合はスケジュールを勝負ワンペにする。もしシステム構成図を勝負ワンペにしたいと思ったとしたら、本当に、その構成図が勝負すべきポイントかは自問しよう。

5.よい質疑を生むためのまとめ方

勝負ワンペの後、制約事項や課題などを一通り紹介して、最後にまとめの1枚。聴衆が最も目を留める資料だから、なるべく具体的な数字を並べて、質問を誘い出す構成にしよう。質疑応答と交渉は紙一重。

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理系のための プレゼンのアイディア 平林 純

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2007.10.21

Book Portfolioを閉鎖しました

2年ほど前、つまりTim O'Reillyの有名な論文が出た頃に、AmazonのAPIを使ってBook Portfolioという本屋さんを作って、今日まで運営してきましたが、ついさっき、そのサーバの電源を落としました。

「自宅サーバ」として運用していたものが、結婚を機に「実家サーバ」になり遠隔メンテナンスが面倒になったのと、アフィリエイトの収入が雀の涙でモチベーションが続かなかったのが理由です。

でも、いろいろと勉強になりましたし、何人もの人に利用していただいたという経験は何ものにも変えられないです。利用してくださった方、ありがとうございました。

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2007.10.19

今年はコレで手帳を買わないぞ、と

手帳の季節ですね。文房具屋の手帳占有率が年々エラいことになってますが、uessay: カバンを軽くする文具7選2007で「一度、思い切って手放してみようかな」と書いたように、時代に逆行して、手帳離れをすることにしました。

Mostly Muji-mono
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drdrewhonolulu
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で、手帳離れして3ヶ月目ですが、無印良品の文庫本ノートが実に便利。ノートの見開き2ページを、左側に朝から晩までのスケジュール欄、右側は ToDoとToDone(完了したこと)を書いて、打ち合わせのメモや思いつきは次のページ以降に書いて使ってます。そうすると、こんなメリットが。

  1. 手帳に書くかノートに書くか、内容や分量によって迷うことがなくなる。すべてこれ一冊。
  2. スケジュール(左)とToDo(右)のバランスを把握しやすい。空き時間の割にToDoが多すぎる場合は減らす工夫を。
  3. ToDoneも会議メモも一冊なので、過去の経緯をリアルにトレースできる。貰った資料の書き込みや資料名も文庫本ノートに書き写すと、リアルの物探しもはかどる。
  4. とにかく可搬性がよくて安い。ズボンのポケットにも入る。
  5. ついでに2ヶ月ぐらい使った時のへたり具合も味がある。

一方、デメリットも多少はあります。でも、どれも今となっては既に克服済みなので、併せて書いておきます。

  1. 未来の予定は扱えない。もっとも未来の予定なんてスカスカなので携帯電話のスケジュールで十分。
  2. 過去の予定の検索が面倒。そんなわけで蛍光ペンでページの左にタブを書いている。
  3. 何度か、会議中に文庫本を読んでる、と勘違いされたことがある。それを防止するために手帳っぽい黒革のカバーとか買おうと思ったけど、買う前に慣れたな。
     

そんなわけで、心からおすすめ。無印のアフィリエイトも貼りたかったけど、トラフィックゲートに申請するのが面倒なので、誰か適当にトラックバックしてください。

あ、このエントリはGigazineze Toolsというサイトを使って探した無印ノートの画像を使ってます。

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2007.10.10

ブログのB/S(貸借対照表)

このブログをRSSリーダに登録してくださるかたもいらっしゃるみたいで、そういう方々って、このブログにとって資産だなぁ、なんて日頃から思ってるわけですが、こないだB/S(貸借対照表)を見てて、一口に資産と言っても、いろいろあるなぁ、と思いました。

B/Sって、こんな感じで数字の並ぶ財務諸表ですが、

流動資産 流動負債
固定負債
固定資産
自己資金

この数字の縦の並びというのが「お金になるスピード順」という話を聞いたことがあります。例えば流動資産の中でも現金、手形、売掛、短期貸付という順だし、固定資産も有形が先に来ています。

このように、価値だけでなくスピードも加味したマトリックスって面白い。スキルの棚卸しなんかにいいんじゃないだろうか。とりあえず自分のブログで試してみます。

流動的ノウハウ
  • テーマに絞った情報収集力
  • 海外の良記事を紹介できる英語力
  • 他のブログとの適度な絡み
  • 技術的な知識(新しい)
流動負債
  • 他人の記事を参考に書いた記事
  • 職場環境
固定負債
  • 家の環境
  • 過去に書いたヘボ記事
固定的ノウハウ
  • RSSの購読者数
  • 技術的な知識(深い)
  • 人生経験
自己資金
  • アフィリエイトで稼いだ分

書いてみて気づきました。これはカッコ悪い。。。

カッコ悪いけど、ちょっとだけ解説してみます。

流動資産は、その気になればブログに書けるような資産。ただし、例えば海外の良記事などは気づいたら早めに紹介しないと誰かに先を越される。一方、RSSの購読者は一朝一夕には得られない。どちらも大事だし、相乗効果を生むためには、それなりのバランスが必要でしょう。例えば何でも無秩序に書くとRSS購読を外されたり。(というか、僕自身も技術的に優れた内容が書かれているブログを、内輪話ばかりで購読停止することは多い)

技術的な知識には2つあって、例えばGreasemonkeyみたいに新しい技術は、自分を人柱に、どんどん試した記録はブログの価値に繋がるだろう。一方、ビジネスの現場として慎重に慎重を重ねた判断などは、ブログに添えるちょっとしたコメントにも深みを与える。

負債の欄は、「他人の記事を参考にした記事」と書いたが、別に他人を参考にすること自体が負債というわけではなくて、過去にベタ褒めしてたら気分的に批判しにくいし、批判してるところを批判されたりすると微妙だし、とにかく書くペースに影響を与えそうだ。

しかし、このブログももっと他人についても厳しく批判をして、たまに辛辣な意見を貰った方がブログ自体の価値が高まるんじゃないか、なんて実生活における「借金も財産」みたいに考えてしまった。

B/Sを書いたのだから、自己資本比率やROEみたいな分析まで導いてみたい気もする。誰か、そういう診断ツールを作ってくれないだろうか。

右脳でわかる! 会計力トレーニング
右脳でわかる! 会計力トレーニング 田中 靖浩

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stars図解感覚で理解できる会計学入門書
stars図形&クイズで楽しむことはできるが
starsセンスはいい。ただし不適切なケースが多い。
starsシリーズ化を希望します。

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2007.10.01

開発ブログなんて一般には理解されない

とあるサイトの構築を手伝っていて、検索に工夫している点やOverLibやらReflection.jsを使って効率化してたりする話を本番のコンテンツが載る前に開発者ブログにでも残しておきたいという話をしたら、想像以上に渋い反応。

確かに技術的な顧客にアピールするわけではないのに技術的なことを書いてもビジネス的には意味が無い。技術的なことを公表したら、競合に真似されるかもしれないという杞憂は、そんなに当てはまらないとは思うけど、まあ気持ちはわかる。逆に、似たような技術を採用している人が役に立ったと言うかも、という主張は、まるで理解されなかった。

少し冷静に考えてみれば、開発ブログを書いている会社の大半は、技術的にアピールすることをビジネスにつなげるか、技術者を集めたいという動機で書いている。誰かの役にたつかも、というスタンスもあるかもしれないけど、アピールしたいことと一致しなければ、そもそも書かないだろう。

ネットを触ってると、毎日のように「誰かの役に立つかも」という動機で書かれた文章を目にするから、少し麻痺してるようなところがあるけど、一般的には誰かの役に立つために文章を書くことって、必ずしも理解されやすいものではない。

なんか書くのも恥ずかしいような「常識」かもしれないけど、ちょっと麻痺してたようなところがあったので、再確認した次第でした。

(このブログは別にビジネスとは関係なく、自由に書いていきますが)

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