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2007.05.29

俺が楽するために、アイツをリーダーに仕立て上げる5つの戦略

(「匿名だから書いてます」シリーズ)

チームリーダーの教科書という本は、実に参考になった。うっかりリーダーに祭り上げられるたびに読み返している。しかし現実には、リーダーはつらい仕事だ。リーダーを続けていると疲弊するし、自分のやりたいことをする時間も取れない。そこで自分以外の人間をリーダーに仕立てる技術が必要になる。人材は無限ではないので、適格者がいても不適格者に任せることは戦略的にありだ。

そんなテーマの本がないかな、と探してみたが、どうも存在しないみたいなので、章立てだけでも考えてみることにする。(そのうち誰かが取り上げるだろう)

1.自覚を持たせる

北野武が初監督作品を撮影中のこと。雨が降り出したのに撮影が続けられ、助監督に「なんで雨なのに誰もやめないんだ」と言ったら「やめよう、というのは監督の仕事ですよ」と返されたのだとか。

リーダーに任命されて、人一倍頑張るという人間は多いが「雨だから中止にしよう」みたいな感覚に乏しい人は多い。今日はどこまで作業する?みたいなことも決める役割であることをリーダー役に自覚させよう。

2.周りに認知させる

会議の席などで「リーダーの意見は?」みたいに振ることで、周りも彼をリーダーと認知する。最初は戸惑うかもしれないが、しつこく繰り返してこそじゃないかな。

特に偉い人の前ではリーダーを立てること。場合によっては誰も話をリードしない気まずい空気になってしまうかもしれないが、リーダーよりメンバーが率先して喋るのでは格好がつかない。白々しいヨイショも禁物。

3.細かい作業から引き離す

僕がいちばん多く目にしたケースは、機器の比較を延々と繰り返したり、ログを延々と長めたり、と全体を見渡す作業からの現実逃避。

リーダーにはプロマネ三種の神器(というものがあるのか知らないが)を通じて全体に目を向けさせよう。

もちろん、現実逃避で細かい設定をいじってることもあるかもしれないが、そのときは「現実逃避中ですよね?」とやさしく言ってあげるのもいいかもしれない。

4.リーダーには情報だけを伝える

常に判断はリーダーに任せる。

通常は個々のメンバーが自分の責任のもとで判断してリーダーに余計な負荷をかけるべきではないのだが、これは「リーダーに向かない人をリーダーに仕立てる過程」なので「搬入スケジュールとか決まってないみたいですね(⇒「じゃ、決めといて」という指示を導出)」みたいなやり取りをしよう。

5.ことあるごとに洗脳する

繰り返しになるが、細かい設計内容よりもスケジュールや人員配置、そしてプロジェクトの雰囲気に自然に気が向くよう、あの手この手で洗脳しよう。

そのためには、リーダーが細かいことを気にしなくても済むよう、メンバーがフォローしなければならない。実は、リーダーに向かない人ほど細かい仕事が得意だったりするので、その代役をこなす方が大変なときもある。しかし、一番大切なのは、状況に応じて両方の役目をできる人間を増やすことだ。

見事にリーダーを育て上げ、自分がリーダー役を背負い込まされないようにして、あんなことやこんなことを楽しもう!

チームリーダーの教科書―図解 フジマキ流 アツイチームをつくる
チームリーダーの教科書―図解 フジマキ流 アツイチームをつくる 藤巻 幸夫

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2007.05.22

coLinuxでLinux再入門カリキュラム(自分用)

Linuxに暫く触ってなくて不安になったので、会社のPCにcoLinuxを入れてみた(なんて話は匿名だから書けることだな・・・)。

で、普通にApacheとか動かすだけだと学習意欲も継続しないので、再入門カリキュラムを作ってみた。

1.CSV

 ソースコード管理ではなく、設定ファイルをコミットしまくろうかと。

2.ssh

 colinuxを裏で動かして、Windows側からsshで操作できるようにする。シェルスクリプトなどコピペで持ってくる方が便利だし。

3.バックアップ・リストア

 現実的に必要となるノウハウだが、どちらも時間がかかるので練習などする気になれない。coLinuxだとWindowsで仕事をしてる裏側でdumpを走らせるなどできるのでいいかも。

4.snmpによる監視

 仮想マシンを監視してもしょうがないのだが、一応。

5.立てるならIMAP

 メールはPOP3ではなくIMAPにしてみようかと。まあ、これも使わないと思うけど。

6.Tripwire

 サーバの改竄検知や監視など。といってもcolinuxなんて、誰も不正アクセスしてこないので、自分で侵入して自分で気づくという間抜けな運用になると思うが。

7.カーネル再構築

 これもcoLinux(に限らず仮想マシン)ではイメージをまるごとバックアップしておいて、カーネル再構築に失敗しても怖くないという

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とか書いたが、実はapt-getの時点ではまってviすら使えない。(ねぇ、sourceforgeのdebianイメージ、壊れてない?)

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2007.05.13

徳力さんの新著「デジタル・ワークスタイル」を読んで

ある日、出張直前に徳力さんからの「献本、あと10冊」というメールが目に入った。「くれ!」とだけメールを書くのも失礼なので、会社に戻ってからにしようかと思ったが、きっと完売(?)だろう。

ということで、出張中の電車の中を、どんな本なのだろうと妄想していた。

話は飛んで、映画「バベル」の原題は旧約聖書のバベルの塔で、天まで届く塔を建てようとしたら、神が怒って人々に別々の言葉を話させてコミュニケーションを取れなくしたという話にちなんでいるのだとか。

実を言うと、最近のワークスタイルについては、これと似たような印象を持っている。情報漏洩やらコンプライアンスやらで、仕事の情報を扱うのに窮屈でしょうがない。なにものかが「効率化しすぎちゃダメ」と言っているような感じさえする。
徳力さんが描くデジタル・ワークスタイルが、せっせと「高い塔の建て方」みたいになるのか、それとも情報過敏な現代か。

で、ようやく書店でカラフルな装丁にご対面。あれ?徳力さん、こういったカラーだっけ?(ブログがWeb2.0的な淡い色彩を多いので)

4576070665デジタル・ワークスタイル―小さなことから革命を起こす仕事術
徳力 基彦
二見書房 2007-04

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それはともかく、読む前に余計な心配をしすぎた。例えばメールについて、いきなりGmailなどの最先端を持ってくるのではなく、現在的なメール環境を一通り流してから実に自然な書き方で確実に効率化させている。他の本だったら、本当に飛び込んじゃっていいのかよ!お前と俺とは違うんだよ!とツッコミたくなるんだろうけど、そう感じさせない。Gmailの「アーカイブ」の使い方の説明や、Livedoor Readerで「人間の目は1箇所に固定しておけば~実感できると思う」など、各種ツールの良さがわかりやすく、新しい手法を試すのが好きな人とかが読んで再発見するところも多いんじゃないだろうか。

個人的には情報収集で「師匠」「集団」「キーワード」というフィルタ設定が新鮮だった。2007年問題じゃないが、師弟関係により伝承されるような情報は、どんなに新聞や雑誌を読んでも吸収できない。ブログにより、失われかけた古典的なコミュニケーションが甦ってるような感じがした。

せっかくなので、僕自身の「フィルタ」話も少し。

少し前から「Geek」と「Watcher」の2つに分類している。Geekは技術的なことを書いているブログだが、例えばプログラマでなくてもサービスを生み出す立場の人はGeekに分類している。Watcherは、例えばAppleが何か発表したら、それにどういう意味があるのかなど、ニュースの読み方に新しい視点をもたらしてくれるブログ。GeekがWatcher的なことも書くことも多いが、あえて分けると、自分の営みと分けて書く俯瞰的な視点のある人、という感じか。

Geekのブログをまとめて摂取して、自分自身も「生み出す」ための活力を貰い、Watcherのブログをまとめて摂取して、ひとつのことを「多面的に捉える」ための能力を身に付ける。サプリのように、なくても生きていけるが、摂取することで自分のバランスを保っている。

そうそう、徳力さんの普段のブログがWatcher的なのにGeekのブログを読んだかのような活力が得られる秘密は、この本の最初と最後に書いてある。

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2007.05.06

情報処理試験に、なぜこの知識が必要か(推薦図書付き)

秋の試験対策を始める人が増えてきたのか、Amazonのアフィリエイトで情報処理の参考書が売れてきた。

情報処理は何度か受験してるが、これって役に立つの?と疑問に思うことも少なくない。実用性より問題の作りやすさ、というやつだろう。一方で、出題する側は、結構なレベルのプロだと聞く。これを知らない技術者を認めたくない、なんて思惑もあるんじゃないかな。そんなわけで、この時期だから読める(試験が近いと時間がなくて読む気になれない)遠回りな本を紹介しようと思う。

モジュール結合

プログラムを独りで作ってると意義を実感できないが、チーム開発では、ひとつの変更が他に影響しないように開発するセンスは重要。ネーミングが直感的じゃないため暗記っぽいのが残念。

Ship It! ソフトウェアプロジェクト 成功のための達人式ガイドブック
Ship It! ソフトウェアプロジェクト 成功のための達人式ガイドブック Jared Richardson William Gwaltney Jr. でびあんぐる

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stars実践的です。実用で鍛えられただけあります。
stars行動を起こすための実用書

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いわゆるチーム開発のノウハウが詰まっている本。試験とか抜きにしても、現場で起こっていることを掴んでおくためにも、読んでおいた方がいいと思う一冊。

ジョブスケジュール(FUFOとか)

どういう特性のリクエストには、どういう手順が合うかなどの判断能力を試す問題。極端な状態を仮定したり、分界点を見分けるといったことが出来る人は苦労しないと思うが、参考書一冊で身につけられる人ばかりではないと思う。なにしろOSが隠蔽している分野で、実感できる環境は思いつかない。(OS登場以前のプログラムとか)

プログラムはなぜ動くのか 第2版 知っておきたいプログラミングの基礎知識
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star文系でも分かるプログラム入門

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初学者向きで、試験に出る深さまで達してないが、参考書のような細切れ感がないので、ストレスなく基礎を身に付けられるかもしれない。

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stars非常に有意義なOS作成本
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文字通り自作しているのだが、例えばマウスが動かなくてFIFOバッファを作ったりしてて、アルゴリズムが生きてる感じがした。買って読んでみたいけど、ちょっと厚すぎるんだよなぁ。

Write Great Code〈Vol.1〉ハードウェアを知り、ソフトウェアを書く
Write Great Code〈Vol.1〉ハードウェアを知り、ソフトウェアを書く Randall Hyde 鵜飼 文敏 まつもと ゆきひろ

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stars基本を知ることが大事です。
stars内容的には基礎中の基礎。総覧であることが素晴らしい。
starsコンピュータの力を使い切るための第一歩
starsプログラミングの心とは
stars実務経験があるといいかも

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この本を読み切れたら、その時点で凄いレベルだと思う。

オブジェクト指向

開発してないと解けないような深い出題は皆無だが、紛らわしい問題は、いくらでも作れそうな分野で、かつ現代の開発で重要な位置を占めているので、自信のない人は、ぜひ一冊まるごと読んでみるといいかも。

オブジェクト指向でなぜつくるのか―知っておきたいプログラミング、UML、設計の基礎知識―
オブジェクト指向でなぜつくるのか―知っておきたいプログラミング、UML、設計の基礎知識― 平澤 章

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stars「メモリの使い方」はよい
starsOOPの概念をつかむのに好適
stars私には難しかった
stars頭が整理できます
starsオブジェクト指向と語られるものは何なのか、のがいいかも

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買って読んだが、ためになり、かつ本で紹介されてない深い内容も今後に身につけたいと思わせる広がりがあって、さらに出題されるレベルとも合ってる見事な本。

その他、最新技術など

このあたりは、過去問をもとに作っている参考書よりもパソコン雑誌などが詳しいと思うが、開発に関する本、パソコン好きな人が読む本が、あまりオーバーラップしなくなってきたと思う。(実際、僕自身もパソコン雑誌は、ほとんど買わない)

で、自作パソコンについて濃縮されたような本(というか雑誌の特集記事の寄せ集め)を買って、ぱらぱらと眺めることにしている。規格よりもギミックに目がいってしまうのが難点だが。

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余談だが、遠回りしても得点に結びつかないことも多い。

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