「実務で役立つWBS入門」をクイズ形式で
WBSはワーク・ブレークダウン・ストラクチャーのこと。プロジェクト管理に使う管理ツールだが、職業プロマネが大規模プロジェクトを回すときだけでなく、例えば結婚式の2次会みたいな規模でも、あるとないとでは大違い。
で、「実務で役立つWBS入門」は、まるで安っぽいノウハウ本のようなタイトルだが、一応、国防総省などで60年代からWBSに関わるWBSの大家による本。
率直な感想は、WBSの大家が書いた割りには、内容がぐるぐる回ってて構造化されてない本に感じる(WBSのSはStructureなのに)が、PMPやPMBOKの解説本で、あれだけWBSの重要性が叫ばれているのに、WBSの書き方を適当なボリュームで書いている本がほかに見当たらないという点で、これは貴重な一冊。
で、例によって、クイズ形式で内容紹介してみます。
[ ]パーセント・ルールはWBSの作成と分解手法の評価においてもっとも重要な指標です(p22)
正解は[100]。分解レベル(子)は親要素に属するすべての作業を表さなければいけないのがWBSの原則。実に当たり前のことなんだけど、他人の作ったWBSに「これで100%?」と問いかけることで、最低限のレベルをクリアしているか判別できることになる。もちろん、自分に対して問いかけることも多いと思うが。
[ ]は各要素で行う作業を定義するドキュメントです。(p36)
答えは「WBS辞書」。PM関連の本を読んでいたので初耳ではなかったが、「プロジェクト内での用語統一に使うのかな?」とか誤解していた。この本ではWBS辞書のサンプルも含まれており、ようやくイメージが沸いた。なお本書によると「短い要素名と違い、誤解や曖昧さがなく、ミスコミュニケーションを未然に防ぐ」という効果がある。
WBSの作成は[ ]で行うとよいでしょう。(p50)
WBSはプロマネが一人で作り上げるのではなく、メンバーが何人かで作ると「参加意識を高められる」というメリットがあるのだとか。WBS作成はプロマネの孤独な作業(レビュー時にメンバーから冷たく突っ込まれるという宿命も伴う)と考えていたが、作成する時点でワイワイやりましょう、ということですね。実行に移せるかな。。。というわけで、答えは[チーム]。
アクティビティはコントロールできるサイズでなければならない。Kerznerによると[ ]時間程度がよい。(p56)
この本は論文を幾つか引用しているが、絶対的な適正値があるわけではない分野なので、そのようになるのだろう。ちょっとしたシステム構築で1日ぐらいで完了するアクティビティも多いが、逆にスケジュールでひとつのタスクで長すぎる期間を取っているものに対しては、80時間(2週間ぐらい)ごとに切る余地はないかといった目安になるだろう。答えは80時間。
[ ]はプロジェクトで実施するべき作業と青果物およびサービスを明確に定義するためのドキュメントです。WBS辞書を修正して、契約ドキュメントらしい言い回しにすれば[ ]になります。(p73)
答えは[SoW(作業範囲記述書)]。どこまでやるか、という観点で施工区分図というのは、よく作成するが、WBSやWBS辞書の延長として作成するのがオススメらしい。
実際は構成図で描かないといけない箇所など、WBSの延長では間に合わない部分も多いと思うが、基本はWBSの延長という発想で作れば、よりシンプルに管理できそうである。
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WBSに関する「常識」を再確認できて、周辺知識も身につくオンリーワンな一冊だが、個人的には、常識より「押し付け」みたいな感じがよかったかも。
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WBSそのものについてはよく解る
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