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2007.02.19

カバンに忍ばせたい12冊

少し前に「取得したい情報のポートフォリオ」というエントリを書いた。

http://goodsite.cocolog-nifty.com/uessay/2007/02/post_bf22.html

そのときに思ったのは「すぐに読み終わらない、長い時間をかけて自分に染み込ませるような本を常備しよう」ということなのだが、そもそも「カバンを軽くしたい一派」なので、あまり重い本は嫌だったり、意外に選び始めると敷居が高くて、いつかブログにまとめよう、と思うのだけど、なかなか選びきらない。

でも、本屋に立ち寄るたびに「ベストな常備本はどれだ?」と考えるのも疲れたので、ここで棚卸してみる。

7つの習慣 名言集

7つの習慣を読んだ人で、かつ自分に染み込ませたいと考えている人にとっては、まさに格好の本だと思う。英語版(原本)もある。

Daily Reflections for Highly Effective People: Living the Seven Habits
Daily Reflections for Highly Effective People: Living the Seven Habits Stephen R. Covey

Fireside 1994-03-21
売り上げランキング : 4828

おすすめ平均 star
star英語版の役得
star良習慣の習得にはもってこい、、心があらわれます(^^)
star7つの習慣を実践するための副読本

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PMBOK問題集

ある資格ゲッターが「参考書より先に問題集を買え」と言ったが、PMPは他の分野に比べ、専門知識がなくても解ける問題もあるという話なので、試している。ただ、この本の難点は解説がPMBOKの抜粋だけという無味乾燥なもので、読んでもスカッとしないのが難点。PM本の中では最も軽い部類だと思う。

PMBOK問題集 PMBOKガイド第3版対応 Q & As FOR THE PMBOK GUIDE Third Edition
PMBOK問題集 PMBOKガイド第3版対応  Q & As FOR THE PMBOK GUIDE Third Edition プロジェクトマネジメント協会(PMI) 清水 計雄

アイテック情報処理技術者教育センター 2006-04
売り上げランキング : 13558

おすすめ平均 star
star微妙・・・

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通勤大学MBA<8> ケーススタディ

同じく手ごろな大きさで質問に答える形式の本。このシリーズは他に「事業計画書」なども図のセンスがよいので社内資料を作る際に手元に置いている。

通勤大学MBA〈8〉Q&Aケーススタディ
通勤大学MBA〈8〉Q&Aケーススタディ グローバルタスクフォース

総合法令出版 2003-02
売り上げランキング : 35556

おすすめ平均 star
star小さくても役に立つ
star3手詰め
starクイズ感覚で楽しめる本でした。

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大人の地図脳ドリル

「なりたい自分への合致度」と言えば、僕は地理オンチなので何かしらでカバーしたいと思っていたら、こんな本を見つけた。地図を新書サイズでクイズにするあたり、使い勝手に無理があるが、なかなかいいと思う。

大人の地図脳ドリル―右脳と左脳を鍛える!
大人の地図脳ドリル―右脳と左脳を鍛える! Group21

池田書店 2006-11
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おすすめ平均 star
star本当に脳に良いのか?

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建築MAP東京mini

地理オンチをカバーするのに、地図を持ち歩くのは妥当な案。そういうニーズに答えるべく実に様々なコンパクト地図で溢れかえっているが、その中で、持つことで確実にユニークな視点を身につけられそうなのが、この一冊。

建築MAP東京mini
建築MAP東京mini ギャラリー間

TOTO出版 2004-09
売り上げランキング : 72156

おすすめ平均 star
star携帯性とその情報量は◎
starポケットに建築マップ

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ジャズでめぐるニューヨーク

誰だったか「パリに行ったことはないが、小説や映画の舞台としてのパリをしっているから、通りの名を聞いただけでイメージできる」みたいなことを聞いて、なんかカッコイイと思った。

僕だったら、行く用事はないけど、ニューヨークがそういう街にできて、かつ50歳ぐらいに現地に行くなんてことがあると面白いなぁ、と妄想できて、かつジャズの教養も高められて、次に買うCDも自然に決まるという、お得な一冊。

ジャズでめぐるニューヨーク―充実のミュージシャン&クラブ・ガイド
ジャズでめぐるニューヨーク―充実のミュージシャン&クラブ・ガイド 常盤 武彦

角川書店 2006-04
売り上げランキング : 76648

おすすめ平均 star
star読むとニューヨークへジャズを聴きに行きたくなります!

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ほめことばハンドブック

最近、本屋で見つけてコンセプトの面白さに唸ったのが、この一冊。読んだ感じ、そんなに特別なことを言ってるわけではないのに効果は出そう。買おうかどうか迷っているところ。

ほめ言葉ハンドブック
ほめ言葉ハンドブック 本間 正人 祐川 京子

PHP研究所 2006-12-21
売り上げランキング : 3251

おすすめ平均 star
star効果的なほめ方の秘訣が良く分かります。これで貴方も「ホメ達人」
starちと、、てれますけど、、、
starこんな本がほしかった!

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お金儲けセラピー

この本もコンセプトが面白いと思った。斎藤一人さんの本は読んだこと無いのだけど、たくさん書いている本のエッセンスという感じでお得な漢字も刷るし、別の意味で「なりたい自分」に合致している。

お金儲けセラピー
お金儲けセラピー 斎藤 一人

KKロングセラーズ 2006-11-25
売り上げランキング : 1007

おすすめ平均 star
star宗教力と商売力
starお金の徳性を知ろう!
starお金に愛されよう

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トム・ピーターズのマニフェスト(2)リーダーシップ魂

セラピーとは逆にヒートアップできる熱い本。薬よりも元気になる。

トム・ピーターズのマニフェスト(2) リーダーシップ魂。
トム・ピーターズのマニフェスト(2) リーダーシップ魂。 トム・ピーターズ 宮本 喜一

ランダムハウス講談社 2005-09-10
売り上げランキング : 24692

おすすめ平均 star
starトムがもっとも生き生きとしている本
star人材革命!
starトム独特の口調健在!

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松下幸之助「道をひらく」

最近、コンビニに並んでいて違和感を感じたのだけどブームなのだろうか。会社を「公器」と位置づけたり、現在の僕の感覚と大きく乖離している点も多いのだけど、「自信を失ったときに」「困難にぶつかったときに」など、常備しておく事で意味を見出す本かもしれない。

道をひらく
道をひらく 松下 幸之助

PHP研究所 1968-05
売り上げランキング : 455

おすすめ平均 star
star私にとっての聖書です。心に届く何かがある本
star尊敬する人物は松下幸之助…
star深い人生哲学を学べた一冊

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ハンディ・カーネギー

これも松下幸之助と同じく上の世代の本かなと思うが、カーネギー氏が亡くなったのはなんと1955年。つまり、それだけ生き続ける古典というわけで、読んでみようかな、と思った。名言集もセットである。

関係ないが、ドラッガーとかの名言集を文庫にしてほしい。

ハンディーカーネギー・ベスト Handy Carnegie’s Best
ハンディーカーネギー・ベスト Handy Carnegie’s Best ドロシー カーネギー

創元社 1986-11
売り上げランキング : 20682

おすすめ平均 star
starこの大きさが素晴らしい。
starビジネスマン必読書
starコミュニケーションスキルの重要性が認識できる

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寺山修二「名言をポケットに」

ポケットに入れてください、という謳い文句の名言集は実に多いが、ヤクザの用語集とか、集めた人が違うと、こうも違うものか、と新たな発見のある一冊。

ポケットに名言を
ポケットに名言を 寺山 修司

角川書店 2005-01
売り上げランキング : 69694

おすすめ平均 star
star言語表現の限界に挑む・・・?!(;'Д`)ハアハア  
star寺山修司の感性が見える
star素敵です。

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あ、12冊もカバンに入らないか。

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2007.02.12

Microsoftを飛び出した人々

1週間前、新宿を歩いていたらタイムズ・スクエアに大きなVistaのロゴが描かれているのに気づいた。その背中にそびえていたのはMicrosoftの本社。自分の会社から一番目に付くビルに「95の5倍、XPより2倍売れる」商品を貼る会社について、少し書いてみようかと思う。

ところで、Vistaの発表と同じタイミングで何が起きたと思う?(答えは○×で)

・Vista開発責任者が辞任
・95の5倍、XPより2倍売れると予測
・Zune責任者も退社

答えは全部。えらいこっちゃ。

Vista開発責任者が辞任

まず、最初のWindows開発責任者の辞任だが、当のAllchin氏自身のインタビュー記事がCNETにあったので抜粋する。

http://japan.cnet.com/special/story/0,2000056049,20342167,00.htm

いよいよ、一般消費者向けにVistaの準備が整い、2007年1月30日に店頭販売された。その翌日、Microsoftで17年を過ごしたAllchin氏は、予定通り退任した。

2004年8月、Microsoftは次期Windowsに関する計画を見直していることを認めた。同社はこの時点でファイルシステムの変更を取りやめたほか、ほかにもいくつかの変更を加えた。これは2006年のホリデーシーズンに発売を間に合わせるための苦肉の策の1つだった。

このAllchin氏、かつてMicrosoftで働いていた中島聡さんのブログ(正確には、雑誌の連載の予告?)でも触れられている。

http://satoshi.blogs.com/life/2007/02/post_5.html

弁護するわけではないが、Vistaがヤバい製品だから逃げ出すのではなく、2005年の時点で既に退社の意思を固めていた。

http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20087403,00.htm

ここからは想像の域だが、Windows戦略を進めた当のAllchin氏も、長い開発の途中で、Googleに対抗するためにはOSを多機能にするだけではいけない、iPodに対抗する洗練されたプレイヤー連携をしなければいけない、ということは百も承知だったのだろう。

ただ、Microsoft自身がなりたい姿を追う一方で、Microsoftが(ユーザに)求められている姿を維持することに専念した結果がVistaなのだと思う。そして、そこに悲壮感すら感じる。(と書いたら、映画の見すぎとか言われちゃうかな)

95の5倍、XPより2倍売れると予測

では、そのMicrosoftが求められている姿とは何か。そのために、どんな技術を投入したのか。ハッピ姿で写真に写っていた日本法人の社長は、こんな発言までしてしまう。

http://japan.cnet.com/interview/tech/story/0,2000055961,20342106,00.htm

マイクロソフト日本法人でのVista採用率はほぼ100%ですが、3日間Vistaを使えばもうXPには戻れませんね。ラジオから一気にカラーテレビに移行するほどのインパクトがVistaにはありますから。

このセンスに引いてしまった。。。もちろん、PCの数が多いわけだから間違った数字ではない。でも「売れる」というのは「選ばれる」ということだと思ってしまうと違和感を感じる。より正確に書こうとすると、XPはサポートを収束させ、Vistaの搭載されたパソコンしか売れない市場メカニズムを作ったということであろう。

確かにAllchin氏が指揮を取り、「もうXPには戻れない」操作性には違いないだろう。ただ、それが偉大か、というと難しい。

Zune責任者、MSを退社

個人的には、こちらのニュースもあって、これから起きようとしていることの解釈に深みが加わった気がしている。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0702/02/news011.html

なにしろ、「この分野はまだ初期の段階にあり、さまざまな体験やアプローチを持ち込む人々のための余裕はかなりある」と2007年6月までに100万台を出荷する指揮を取っていた副社長が「自分が興味を持つことを追求するため」という理由で退社するわけだ。

何年も前に、コンピュータ業界の大物を次々と引き入れるMicrosoftをネタに「Microsoftに吸い込まれた人」なんてエントリを書いたが、いまや人材の放出元となりつつあるような気がしてしまう。

http://goodsite.cocolog-nifty.com/uessay/2004/05/microsoft.html

このあたりの秘密を、中島聡さんが月刊アスキーに書いたというコラムで読めたらいいなぁ。

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2007.02.02

取得したい情報のポートフォリオ

前の「カバンを軽くしない文具」というエントリの最後に「本については、じっくりと書く」と書き残した。それに関して、少し書いてみる。

ある日、本屋で立ち尽くした。何から読もうか、と。

「7つの習慣」で紹介されている「重要×緊急」というポートフォリオは、緊急な仕事ばかりに追われるのではなく、「緊急ではないけど重要なこと」に目を向けることを教えてくれた。BCGが提唱した「金のなる木」で有名なプロダクトポートフォリオは「シェア×成長」で資金の配分などを判断するための材料として、よく使われている(と思う)。こんな感じで、本を読む時間の使い方を「必要度×読みやすさ」で整理したらどうだろう。

必要ないし、読みやすくもない⇒テレビな時間

テレビは面白くないと思っても、消さない限り、時間を消費し続ける。

RSSリーダなどで手軽に読めるようになった多くブログなどは、もう少し読む量を減らして別に割り当てたい。

たまに宝が埋まっているかもしれない。それを掘り起こすために、速読とか身に付ける?それより、宝が埋まってそうなところを探すための感度を身につけたほうがよいだろう。

必要ないが、読みやすい⇒ゲームの時間

面白いので時間を気にせず延々と見続けてしまうYouTubeやはてなブックマーク。面白いけど、何かの役に立ってるの?と自問自答してみると、これらの時間はゲームをしてる時間も似ているのでは、と思った。脳トレは、これをクリアしたかに見える暇つぶしかもしれないけど、よりシビアに「脳トレして、なりたい自分に近づいてる?」と考えると、これらは「役に立ちそう」な偽装をした時間つぶしということに気づいた。

人生は長い長い暇つぶしではあるけど、ほどほどにしたい。

必要で、かつ読みやすい⇒誰でも読む本を読む時間

大抵の本は、ここを目指している。いわゆるベストセラー本だ。これを読んでる限り、損はしないし、有意義かもしれない。

でも、例えば友人の家に遊びに行き、本棚にベストセラーばかり並んでいたら、どんな感じがするだろう。つまり、誰でも読んでる本しか読んでいないということは、人間的な深みを与えてくれない気がするのだ。

必要だが、読みにくい⇒読みにくい本を読む時間

これからの時間は、この領域にフォーカスしてもいいかな。凝縮され、自分自身の記憶を圧迫せず、それでいて、他人との差異化を図れる情報収集。

古典や、英語で書かれた原典などが、それに当てはまるのだろうか。それとも、第一線で活躍している人の一挙手一投足?

これらを図にすると、こんな感じだろうか。(良い例があれば、随時更新したい)

読みやすい 読みにくい
必要あり 誰でも読む本を読む時間
ベストセラーな本など
読みにくい本を読む時間
古典?英語?
必要なし ゲームな時間
YouTube、はてブ
テレビな時間
大半のブログなど

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プロダクトポートフォリオは全てを「花形(高シェア・高成長)」だけにフォーカスしなさい、というマネジメントではなく「金のなる木(低成長・高シェア)」や「問題児(高成長・低シェア)」に的確な投資を考えるべき、という戦略を導くための道具だが、同じように、必要性も読みやすさも満足できる情報ばかりを摂取するだけでなく、取捨選択するセンスを身に付けるのは、個性を伸ばすために意味のあることに違いない。

それについて見極めるには時間がかかるかもしれないけど、今、気づくことが出来たのはラッキーかもしれない。

次回は、これを踏まえて「カバンに忍ばせたい本」について書いてみます。(カバンシリーズの完結編です)

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