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2005.08.14

Cisco Call Manager 4.0に見るアメリカの電話

CNETでブログを連載されている江島健太郎さんがシリコンバレーに渡って3週間たっての気づきをブログで

日本も米国も携帯電話が社会に与えたインパクトが大きいのは同じですが、その進化の方向は日本が「目」、米国が「耳」へと異なる方向へ進んでいるように見受けられます。

日本では「目」で読む携帯メールが猛威をふるっていますが、車を運転しているときには「目」を逸らすことができません。

車を運転しているときに空いているデバイスは「耳」と「声」です。おそらくこのためか、こちらでは電話でもプッシュボタンを押させる方式ではなく、音声認識で応答するコールシステムの使用頻度がとても高いです。あるいは、本来の電話としての使い方が多くなります。

と書いていた。

なるほど、と頭の片隅に置いた状態で、たまたまCiscoのCall Managerの最新版を読んでると、これはオーバースペックな進化ではなく、意外に文化に正直な進化ではないかな、と思うようになった。

 Cisco CallManagerバージョン4.0


・iDivert

電話で話してる途中にボイスメール(留守番電話)に転送する機能。

要するに「俺、忙しいから、声でメモ残しといて」という使い方をする。
俺だったら「いや、後でメールで書いておくよ」とするだろう。考えがまとまってなくて、ごにょごにょ言うのって、なんだか気が引ける。

仕事上、携帯の留守電に「**の件です。後で折り返し連絡ください」というぐらいは残すけど、こないだTOEICのテキストを見ていたらPart IV(長文問題)が、まるまる留守電のメッセージという問題があった。ということは、それぐらいの長文を残しているんだろう。

日本だったら、あまり考えられないし、アメリカ人って、すでにボイスメールに慣れているだろうから、そういうの抵抗ないんだろうな。

・IPMA

IP Manager Assistantという不思議な名前のサービス。ここでいうManagerって、いわゆる管理ソフトのことではなく、ボスのこと。Assistantの方は秘書だ。

いわゆる「ボス秘書」電話。

社長室には、秘書を通じてしか電話を通さない、という電話の使い方している会社があるが、それを一歩進めている。Bergeといって、社長の電話に、秘書が会話しているか否かのアイコンが出ていて、途中で割り込むことができたりする。

ほかにも共有回線とかプロキシ回線とか使い分けられたりする。(この辺は、あまり意味がわからなかった)

・Extension Mobility

これは、会社にいって、机の上に置いてある電話にログインすると、すでに登録してある自分用の電話番号が割り当てられるという仕組み。

日本でもフリーアドレスな職場って定着しているが、パソコン独自のログインという概念を、うまく電話に取り入れた例だと思う。

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要するに声でできることは、声でやろう、って文化に裏打ちされた機能追加なのだろう。

ところで、アメリカではCiscoの電話機のブランドができあがっていて、例えば、「環境を大事にする人⇒プリウス」みたいに「コミュニケーションを大事にする会社⇒CiscoのIP電話」みたいになっているのではないかな?

「24 TWENTY FOUR」でも、Ciscoの電話が大活躍し、ただ個人のドラマではなく、登場する組織が洗練されていることを伝えているわけだが、同時に、まるで電話のハイレベルな使い方を教えているかのようだ。(Ciscoはイメージアップのみならず、ケーススタディとして24を使っているのでは?といつもの考えすぎ)

ある時期から、国内のドラマはポケベルの使い方をユーザに教え、携帯のある生活を描き、これが「携帯のある生活」をイメージするのに一役買ったと思うが、海外のドラマがあたりまえに見られる昨今、IP電話のイメージも、こういった感じで普及していくのではないか、と妄想してみる。

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Comments

コメントありがとうございます。Ciscoの電話の異常な露出は、いつかは書こうと思ってたことなのですが、江島さんのブログを見て、すっと書けました。

Posted by: t.u. | 2005.08.18 10:54 AM

とても面白い内容でした。
当地では、101脇に立っているCISCOの看板広告はIP Phoneなのですが、
なるほどCISCOのビジネスの方向性が垣間見えた気がします。
ありがとうございます。

Posted by: kenn | 2005.08.18 08:15 AM

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