P2Pと自治体とNTT
P2PというとWinny逮捕が記憶に新しいが、そちらの分野だけでなくP2Pを考えている人もいる。世渡り侍オタクとしては、『VisiCalc開発者はブログ好き?』で書いたRay OzzieのGroove Networksあたりが興味あるが、こんなニュースがあった。
「ひとづくり」「まちづくり」のコミュニティ形成を実現する
産官学地域協働のP2Pコンソシアムを設立。
先進のP2P技術「SIONet」を使用した
自律分散協調型ネットワーク運用に関する共同実験を開始
NTTがP2Pか。まあ、やらない会社じゃないだろうな。
会員制と言ってる時点でP2Pっぽくない感じがするが、
(1)アドホックモール アドホックモールは、個性豊かな工芸作家自身が自主的・自律的に参加して、創発・運営されるコミュニティです。作家一人一人が、ストアページを持ち、メンバ同士でお店コミュニティを生成できます。(以下、略)(2)ワイン日記
上記プロジェクトに先駆け、ワイン日記プロジェクトを実施します。消費者、生産者・ワイナリー、流通業者、酒屋、ワイン評論家などがメンバとなり、自主的・自律的に創発・運営いたします。このプロジェクトでは、趣味や趣向におけるコミュニティがP2Pを利用してどのように形成されていくか検証します。
と、ますますブログでトラックバックしあう関係や、mixiやgreeといったソーシャルネットワークがやってる世界と変わりがない気がしてくる。「P2Pで実現できそうなこと」ではなく「ネットワークで実現できそうなこと」を無理にP2P技術にしているという感じしかしない。
一応、このプロジェクトの成果はブログ(!)で報告されることになっている。
「C/S型とSIONetの違い、利点欠点を見極めて、可及的に早い時期に企画案を作成予定です」とか書いてあるのだが、どう思います?なんだかP2Pがファイル交換以外のキラーアプリを見つけるための旅のようだ。。。もちろん、褒めているわけではない。
SIONetで検索すると、一番古い記事は
・2001年4月27日:ascii24:NTT、サーバーを介さないP2P通信技術“SIONet”を開発
また、この記事に関連して紹介されている
・2000年9月28日:ascii24:グヌーテラの開発者、ジーン・カン氏が登場!!
・2001年3月9日:ascii24:Jxta ~Sun MicrosystemsのP2Pプロジェクト~
という記事もある。昔のP2Pの記事を今読むのって、なんだか趣き深い。
Winnyについても、今更な気がするが何か書いておこう。
その前に『CNET:暗号界の天才児、セキュリティを語る』あたりを読むと
機能を追加する者はあっても、削除する者はいません。セキュリティの観点からいえば、古い機能には必ずセキュリティ上のリスクが存在します。映画会社の主張、つまり機器メーカーは自社製品のセキュリティ強化に十分な投資をしていないという言い分はもっともです。しかし、あなたの家を守るのは私の役目でしょうか。
問題は偽造の有無ではなく、偽造が発生する確率です。Visaはこの確率を0.07%から0.08%と発表しました。つまり、ほとんどの人にとってカードは有益だというわけです。この確率があと10ポイント高ければ、そうではなくなるでしょう。
と、セキュリティに長けた人は、もはや哲学の域だなと感心してしまう。
で、2番目に引用した「あなたの家」は「著作権」のことを言ってるわけだが、Winnyは「家」という過去に建てたものを食い荒らすシロアリのような存在だと思う。
シロアリに「家」を食べられると生活できなくなるからシロアリを駆除しよう、というのは当然のことだろう。でも、それが「家に住む人(=音楽業界など)」の仕事だと思う。今回の一件は、家に住む人ではなく、国(警察)がシロアリ駆除したということが納得いかない。まあ、法律を違反してるからそうなったんだろうが、日本でだって、海外のように訴訟しまくればいいと思う。権利は、世間を敵に回しながら勝ち取るものだ。
。。。いや、ちょっと拙いな。やっぱり、やめときます。
シロアリ(=P2P)を駆除することが国or役所の仕事かと思ってたら、シロアリを使ってまちづくりを考えるところもあったという話。おしまい。

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